
こんにちは!
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄です。
前々回はブログを始めたご挨拶、前回は私のほぼ引きこもり生活についてお話ししました。今回は、少し過去に遡って、私がサラリーマンを辞め、個人事業主になるに至った、波乱万丈?なキャリアのお話をさせてください。
特に、もしあなたが今、組織で働くことに息苦しさを感じていたり、人間関係や仕事のプレッシャーに悩んでいたりするなら、もしかしたら私の経験が少しでも参考になるかもしれません。
サラリーマン6年目、突然の「終わり」
私が新卒で社会人になり、サラリーマンとして働き始めたのはもう30年以上も前のことです。配属されたのは営業部門。人見知りでコミュ障な私が、なぜか(苦笑)営業畑でキャリアをスタートさせました。
最初の数年間は、がむしゃらに働きました。振り返れば、20代後半、サラリーマンになって2年目から5年目あたりは、ありがたいことにモテ期(ホントか・・?)でもあり、仕事もプライベートもそれなりに充実していたように感じます。
しかし、サラリーマン6年目、28歳になった頃でしょうか。仕事のプレッシャー、人間関係のもつれ、そして自分自身の内面に抱えていたものが積み重なり、私の心は音を立てて崩れていきました。
朝、起き上がることができない。会社に行こうとすると、体が拒否反応を起こす。今まで当たり前にできていたことが、全くできなくなる。文字通り、メンタルが崩壊してしまったのです。
真夜中の「夜逃げ」

心身ともに限界を迎えたある夜、私は無意識のうちに車に乗り込み、家を飛び出しました。今思えば、あれは完全に現実逃避でした。「もう、何もかも嫌だ」「ここから消えてしまいたい」という、追い詰められた気持ちだったのでしょう。
行く当てもなく、ただただ車を走らせる。どこに向かっているのかも分からない。まるで映画や小説のような話ですが、これは実際に私が経験したことです。
幸いなことに、一晩中さまよった後、なんとか冷静さを取り戻し、自宅に帰り着くことができました。家族には大変な心配をかけましたが、あのままどこかへ行ってしまわなくて、本当に良かったと思っています。
再起、そして2社目のサラリーマン生活
メンタルがボロボロになり、前職を辞めざるを得なくなった私ですが、幸いなことに29歳で2社目の会社に転職することができました。
この2社目の会社でも、やはり営業畑でした(これもまた、なぜか縁があるんですよね…)。前職での失敗や反省を活かそうと、がむしゃらに働きました。時には辛いこともありましたが、なんとか社会人としてやっていくことができました。
しかし、心の奥底には、組織で働くことへの根源的な苦痛、自分のペースで仕事ができないことへの違和感、そして社内の人間関係づくりが下手な自分へのもどかしさが常にありました。営業ノルマに追いかけられる日々は、やはり辛いものでした。
そして、54歳での決断

そんなサラリーマン生活を30年以上続けた私が、54歳になった3年前、ついに大きな決断をしました。
「会社を辞めて、個人事業主になろう。」
組織内で働くことの苦痛、自分のペースで仕事ができないこと、人間関係の難しさ、営業ノルマ…これらの「嫌だ」という気持ちが限界に達したこと。そして何より、このままサラリーマン人生を終えてしまって、一度きりの人生を後悔したくないという強い思いが、私の背中を押しました。
周りからは「今から?」「大丈夫?」という声もありましたが、私の中ではもう、止まるという選択肢はありませんでした。
「好き」なことが仕事に無い私でも
社会人生活34年。ずっと働き続けてきて、やっと分かったことがあります。それは、世間でよく言われる好きなことや、やりたいことを仕事にしなさいというのが、私には当てはまらない、ということ。私には、仕事にしたいほど好きと言えるものが、どうも見当たらないのです。
でも、それでいいと思っています。好きなことが無くても、やりたいことが明確でなくても、生きていく道はある。
私は、社員研修のカリキュラムを企画開発し、それを提案営業するという仕事を個人事業主として選びました。これは、サラリーマン時代の経験を活かせる分野であり、自分のペースで進めやすい仕事だと考えたからです。
個人事業主になってから、時間の使い方はほぼ全て自分の自由に決められるようになりました。これが何より嬉しく、あの頃の組織に縛られていた苦しさから解放されたことで、ストレスは激減しました。
もちろん、大変なこともあります。特に、自分のペースで仕事ができる反面、ついつい先延ばしにしてしまったり、業績が低位安定してしまったりという課題もあります(これは、ほぼ引きこもり生活とも関係が深いかもしれません)。
こんな私でも、何とか生きていける

メンタルが崩壊し、夜逃げまでしてしまった過去。人見知りでコミュ障、出不精で怠け者という自己認識を持ちながら、得意とは言えない営業の仕事を続けてきた日々。そして、54歳で組織を飛び出し、一人で仕事をする道を選んだ今。
決してエリートコースではありませんでしたが、波乱万丈ではあったけれど、なんとかここまで生きてくることができました。
この私のキャリア放浪記を通じて、もしあなたが今、仕事や人間関係で悩んでいたり、新しい働き方に興味があったりするなら、一つだけお伝えしたいことがあります。
それは、こんな私でも、どうにかこうにか生きているんだから、きっとあなたも大丈夫、ということです。
あなたの悩みは、きっと私にも理解できます。そして、その状況から抜け出す道は、必ず見つかるはずです。
このブログでは、これからも私のリアルな日常や考えを発信していきます。私の経験が、誰かの小さな一歩の勇気や、心を軽くするきっかけになれば、とても嬉しいです。