
こんにちは!
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄です。
今回は、私のパーソナリティとキャリアの、ある大きなギャップについてお話ししたいと思います。
自己紹介でも触れましたが、私はどうやら生まれつき、そして根っからの
- 人見知り
- コミュ障
- 出不精
- 怠け者
らしい、と長年の経験から自己分析しています(まあ、控えめに言っても、ですね…苦笑)。
人と話すのは苦手、初対面は特に緊張、知らない場所に行くのは億劫、できれば動きたくないし、面倒なことは後回しにしたい。
…ええ、分かっています。これだけ並べると、社会人としてやっていくのに、かなりハードモードな性格ですよね。特に、多くの人がイメージするであろう営業職とは、真逆のタイプに見えるかもしれません。
でも、なぜか私のキャリアは、ずっと営業畑でした。新卒で入った会社、転職した会社、そして今の個人事業主の仕事も、形は違えど「売る」「提案する」という要素が含まれる営業的な仕事です。
なぜ、こんな私が営業畑で、しかも30年以上も生き残ることができたのか?
自分でも不思議なのですが、今回はその理由(というか、たぶんこうだったんじゃないかな、という推測も含めて)を、包み隠さずお話ししてみたいと思います。

営業現場での苦労と、小さな「ずる」?
人見知り・コミュ障な私にとって、知らない人に話しかけたり、初対面で打ち解けたりするのは、正直、修行以外の何物でもありませんでした。
アポイントを取る電話は緊張の連続ですし、いざお客様と対面すると、何を話せばいいか分からなくなったり、変な間が空いたり…。「うわ、今の言い方、絶対まずかったな…」と、後で一人反省会をすることもしょっちゅうでした。
出不精なので、外回りも得意ではありません。雨の日や寒い日は、心の中で「あぁ…」とため息をつきながら外に出ていました。
そして、怠け者なので、書類作成や報告書提出などは、締め切りギリギリまで先延ばしにしていました。まあ、これは営業に限らず、どんな仕事でも課題になり得ますが…。
では、どうやってそんな私が営業としてやってこれたのか?
これはあくまでたぶんですが、
- 最低限の「型」を覚えた: 営業にはある程度の「型」があります。挨拶の仕方、名刺交換、商品説明、クロージング…これらの基本的な流れを、頭ではなく体に叩き込むように覚えました。感情やアドリブが苦手なら、まずは型通りにやってみる。これが意外と大事だったのかもしれません。
- 聞く側に徹した: コミュ障なりに気づいたのは、自分が面白いことを言わなくても、相手の話をしっかりと聞けば、会話は成り立つということです。お客様の話を真剣に聞き、相槌を打ち、質問をする。これで、なんとかコミュニケーションのキャッチボールはできていたように思います。
- 「良い人」であろうとした: 高い成果を出すゴリゴリの営業マンにはなれませんでしたが、せめてお客様にとって「感じの良い人」「話しやすい人」であろうと努めました。これは、テクニックというよりは、私の素の人間性(たぶん)が少しは役に立ったのかもしれません。
- 諦めが早かった(?): これは良いことか分かりませんが、どうしてもダメなお客様は深追いせず、ある程度のところで割り切る潔さ(諦めの早さ)がありました。これも、精神的に参ってしまわないための、ある種の「ずる」だったのかもしれません。
もちろん、これらの工夫だけではどうにもならない壁もありました。メンタルが崩壊してしまったのは、まさにその壁にぶつかってしまった結果です。

「好き」じゃなくても、「嫌じゃない」を見つける
前回の記事でも書きましたが、私は仕事にしたいほど好きなものがありません。でも、長年営業を続けてこられたのは、「好き」ではなかったけれど、「全く嫌で仕方ない」というわけでもなかったからかもしれません。
そして、サラリーマンを辞めて個人事業主になった今。私の仕事も、形を変えた営業です。でも、今は組織のしがらみやノルマがなく、自分のペースで仕事ができる。これが私にとって、以前よりも嫌じゃない働き方です。
人見知り・コミュ障・出不精・怠け者。これらの性格は、きっと一生治らないでしょう。でも、無理に治そうとせず、そんな自分を認めながら、どうにかして仕事と向き合っていく。これが、私が30年以上かけて見つけた、自分なりの生き残り戦略なのかもしれません。

性格と仕事に悩むあなたへ
もしあなたも、自分の性格と今の仕事とのギャップに悩んでいたり、「自分にはこの仕事、向いてないんじゃないか」と感じていたりするなら・・
無理に理想の自分になろうと頑張りすぎなくても大丈夫です。あなたの短所だと思っている部分も、見方を変えれば、あるいは工夫次第で、仕事と折り合いをつけることは可能です。
そして、もし今の場所がどうしても辛いなら、そこから逃げることも、決して悪いことではありません。私も夜逃げという形で逃げてしまいましたが、そこから新しい道が開けました。
完璧な人間なんて、どこにもいません。自分のダメなところも含めて、そんな自分とどう付き合っていくか。それが、仕事を続けていく上でも、自分らしく生きていく上でも、きっと大切なことなのだと思います。
「こんな私でも、何とか今日も生きている。」
このメッセージが、同じように悩むあなたの心を、少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。