借金地獄から「バーゲンセール」へ。アラ還独身男が夢見る、還暦リタイアの皮算用

お金・将来設計
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

人生も後半戦に差し掛かると、避けて通れないテーマがあります。
そう、「定年後」と「お金」の話です。

特に、私のような独身の個人事業主となると、会社員のような退職金もなければ、「家族が何とかしてくれる」という奇跡も期待できません。
年金? もちろん、もらえるならありがたい。
でも、それだけで安心できるほど、私は楽天的ではありませんでした。

今回は、そんな私が「老後」という言葉に背中を押され、資産形成と向き合うことになった経緯を、少々情けない過去も含めてお話ししようと思います。

すべては「借金地獄」から始まった

今でこそ「長期・分散・積立」などと、いっぱしのことを言っていますが、30代前半までの私は、立派な借金体質でした。

ローンカードは何枚も。
金額は数百万円。
返済のために、親からお金を借りる始末。

今思い出しても、胸の奥がキュッとします。

そんな借金生活が、ようやく終わりに近づいた頃、私は本多静六翁の本に出会いました。
そこに書かれていたのが、例の「4分の1貯金法」です。

収入の4分の3で生活し、4分の1を貯金する。

衝撃、と言うほどではありませんが(少し盛りました)、
「これなら、私にもできるかもしれない」と思えたのは事実です。

試しにやってみると、不思議なことに、お金が少しずつ増え始めました。
借金体質から貯金体質へ。
人間、変わろうと思えば、案外変われるものです。

投資ド素人、暴落を「バーゲンセール」と呼ぶ

貯金がある程度たまると、次に頭をもたげてきたのが、
「このまま置いておいても、増えないよな……」
という、もっともらしい不安でした。

そこで手を出したのが投資信託です。

最初は、評価額をチェックするたびに一喜一憂。
マイナス表示を見ると、いつも以上に仕事に身が入りませんでした。

ところが、つみたてNISAを使って淡々と積み立てを続けているうちに、
コロナショックやら、利上げやら、
いくつかの「事件」が起こります。

それでもやめずに積み立てた結果、気づけば含み益。

この経験は大きかった。

今では、ちょっとした下落を見ると、
「お、バーゲンセールだな」
などと、偉そうなことを考えるようになりました。
(もちろん、解約のタイミングで暴落したら、普通に泣きます)

2025年現在も、新NISAで毎月10万円をコツコツ積み立てています。
派手さはありませんが、これが私の性に合っています。

還暦で完全リタイアという、ささやかな野望

私には一つ、大それた夢があります。
それは、還暦で完全リタイアすること。

事業を大きくしたいわけでも、豪華な老後を送りたいわけでもありません。
ただ、心穏やかに、そしてお金の不安なく、毎日を過ごしたい。

そのために必要な金額を、恐る恐る計算してみると、
最低でも3,000万円。

……なかなかの数字です。

正直、現時点では、まだ届いていません。
でも、焦っても仕方がない。
できることを、できる範囲で、淡々と続けるしかありません。

個人事業主なりの「お金のルール」

個人事業主の収入には、波があります。
良い月もあれば、思わず天井を見つめてため息をつく月もあります。

そこで私が決めたルールは、
月の支出を15万円以下、できれば12万円以下に抑えること。

家電やスマホの買い替えも、あえて分割。
「一括で払えないから」ではなく、
「月の支出ルールを守るため」です。

そして、1年単位で見て、必ず収入が支出を上回ること。
このルールが、私のお金の世界に、静かな安定をもたらしてくれています。

🔑 お金は「自由」と「安心」のための道具

借金を経験したからこそ、はっきり言えます。
お金がすべてではありません。

でも同時に、お金があるからこそ、
「ほぼ引きこもり」という、私らしい生き方が成立しているのも事実です。

資産運用は、欲張るためのものではなく、
未来の自分を安心させるための作業。

そう思うようになってから、数字を見る目も、少し優しくなりました。

「こんな私でも、何とか今日も生きている。」

借金地獄から始まった私の資産形成は、
夢である還暦リタイアへ向かう、
静かで、地味で、でも確かな道のりなのです。

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