「明日からやろう」は実現しない――アラ還男と“先延ばし癖”が同居する静かな部屋

自己啓発・習慣
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

私には、長年、黙ってそばに居座っている同居人がいます。
友人と呼ぶには少々厄介で、かといって追い出すこともできない存在。
名前を付けるなら――「先延ばし癖」。

特に「少し面倒だな」と感じた仕事の前に現れ、その声は驚くほど甘いのです。
「まあ、今日はここまででいいじゃないか」
「明日、元気なときにやればいいさ」

意志の弱い私は、何度、その囁きにうなずいてきたことでしょう。

それでも、いい加減、この終わりのない追いかけっこに、ひと息つきたくなりました。
今回は、そんな私が「面倒くさい」という感情と、どうにか折り合いをつけながら生きている、その小さな記録です。

完璧を目指した瞬間、動けなくなる

私が特に後回しにしてしまう仕事は、だいたい決まっています。

ひとつは、講義で使う資料作り。
「どうせ作るなら、ちゃんとしたものを」
そう思った途端、最初の一行が書けなくなる。
頭の中では立派な完成図が浮かんでいるのに、指先だけが固まってしまうのです。
理想が高すぎて、現実の自分が置いてきぼりになる――よくある話です。

もうひとつは、お客様への電話。
これはもう、筋金入りの人見知りが顔を出します。
受話器を取る前から、「断られたらどうしよう」「嫌な空気になったら……」と、まだ起きてもいない未来に怯えてしまう。
気がつけば、電話は机の端で、見なかったことにされていました。

手帳の中で、置き去りになる用事たち

これまで、対策を考えなかったわけではありません。

立派なビジネス手帳を買い、「やることリスト」を書き出してみたこともあります。
たしかに、頭の中は少しだけ整理されました。
ただ、不思議なことに、一番面倒な用事だけは、いつも最後まで残るのです。
明日へ、明後日へ――まるで集合写真の端っこに、毎回写り込む人のように。

最近は、考え方を少し変えました。
「完璧にやろう」と思わない。
「とりあえず、パソコンの電源を入れるだけでいい」と、自分へのハードルを床下まで下げてみる。

心がざわつく日は、無理に戦わず、目を閉じてやり過ごす。
嵐が静まるのを待ってから動くと、あれほど重たかった仕事が、少しだけ軽くなることもあります。

新しい相棒と、不完全な自分

最近、私は新しい「助っ人」を迎えました。
生成AIという、文句を言わない相棒です。

大きな仕事を細かく分けてもらったり、苦手な電話の練習相手になってもらったり。
一人で抱えて震えるくらいなら、誰かの肩を借りてもいい。
そう思えるだけで、心が少し楽になりました。

そして、アラ還になって、ようやく分かったことがあります。
「先延ばししてしまう自分」を、そろそろ許してもいいんじゃないか、ということです。

ゲッターズ飯田さんの本にあった言葉――
「自分も不完全、相手も不完全」

失敗しても、世界は終わらない。
できないことは、誰かに助けてもらえばいい。
その代わり、自分にできることがあれば、静かに差し出せばいい。
世界は、案外そんなふうに回っているのかもしれません。

私の先延ばし対策は、決して立派なものではありません。
明日になれば、また「面倒だなあ」と呟いている気もします。

それでも、完璧を目指すより、
この癖と「どうにかこうにか付き合っていく」くらいが、今の私にはちょうどいいと思っています。

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