「ほぼ引きこもり」の六畳間から見た、故郷・白石市の変わらない風景

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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

これまでこのブログでは、ほぼ引きこもりという、少々説明に困る生活スタイルや、仕事のこと、健康習慣、そして趣味の世界について、思いつくままに書いてきました。

今回は少し視点を変えて、そんな私の生活を静かに支えてくれている場所――
生まれ育った、宮城県白石市のことをお話ししようと思います。

ブログタイトルにあるとおり、私は基本的に家にいます。
観光名所を巡り歩くタイプでもなければ、イベント情報に目を光らせる性格でもありません。
ですから、ここで語る白石市の魅力は、観光パンフレットに載っているそれとは、たぶん少し違います。

これは、「ほぼ引きこもり」という立ち位置から見た、白石市の日常風景の話です。

毎日欠かさない「儀式」の道が、私の白石

私がほぼ引きこもりでありながら、毎日必ず外に出る場所があります。
それは、家から近所のコンビニまでの道。

距離にして、往復30分ほど。
運動不足にならないための、言い訳としては十分な散歩コースです。

でも、この何でもない道のりが、私にとっては
「今日も白石に生きている」と実感するための小さな儀式でもあります。

歩きながら目に入るのは、見慣れた街並み、道端の花、すれ違う人の気配。
そして、ふと視線を上げると、遠くに見える蔵王連峰。

白石に暮らしていると、蔵王の存在はいつもそこにあります。
晴れた日はくっきりと、曇りの日は少し控えめに。
冬になれば雪をまとい、なぜか背筋が伸びるような気持ちにさせられます。

同じ道を歩いているはずなのに、
空の色も、雲の形も、蔵王の表情も、同じ日は一日としてありません。

沢端川と、小鳥たちのさえずり

気分に余裕がある日は、沢端川沿いまで足を延ばします。
春になると、川沿いの桜が一斉に咲き、
普段は足早に歩く私も、なぜか立ち止まってしまいます。

川のせせらぎ。
風に揺れる木の葉の音。
そして、お寺の周りに集まる小鳥たちのさえずり。

チュンチュン、ピーチクパーチク。

大きな音でもなく、主張するわけでもない。
でも確かにそこにある、白石の音。

ほぼ引きこもりで、静かな環境に慣れてしまった私にとって、
これらは騒音ではなく、心を整えてくれる自然のBGMです。

「変わらないもの」と「少しずつ変わるもの」

長く住んでいると、街の変化にも気づきます。
新しい店ができ、古い建物が静かに姿を消す。
久しぶりに少し遠くまで出かけると、
「こんな店、前からあったっけ?」と驚くこともあります。

それでも、
毎日通る道。
沢端川の流れ。
蔵王を見上げる視線。

それらは、ほとんど変わりません。

変わるものと、変わらないものが、同じ場所に共存している。
その感覚が、なぜか私の心を落ち着かせてくれます。

白石城や温麺といった、分かりやすい魅力ももちろんあります。
けれど、私が感じている白石の良さは、
もっと生活に密着した、静かな部分にあります。

程よい人の気配。
歩いて行ける距離に必要なものがある安心感。
外に出るたび、五感で感じるこの街の空気。

🔑 「ホーム」という場所の力

私は一度、白石を離れて暮らしたことがあります。
それでも最終的に戻ってきたのは、
この街が、私にとっての「ホーム」だったからでしょう。

完璧な街ではありません。
でも、一番肩の力を抜いて生きられる場所です。

ほぼ引きこもりという生活でも、
毎日少しだけ外に出て、白石の空気を吸い、
小さな変化に気づくことで、私はこの街とつながっていると感じます。

「こんな私でも、何とか今日も生きている。」

私のほぼ引きこもり生活は、
この白石市という確かな場所の上に、静かに成り立っています。
毎日の小さな散歩が、私の心と体を、そっと支えてくれているのです。

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