こんにちは。
優しい光が差し込む部屋で、心地よい音の粒子に包まれながら言葉を紡いでいる、雅栄(がえい)です。
前回の記事では、私のサラリーマン時代の「しくじり列伝」として、30代前半に喰らった手痛い洗礼をお話ししました。赤面ものの失敗談をお読みいただき、本当にありがとうございました。
さて、今日はガラリと趣向を変えまして、私の「ほぼ引きこもり」な独り仕事を支える、強力な相棒についてお話ししたいと思います。在宅で仕事をされている方なら、きっと「あるある!」と深く頷いていただけるテーマ。それは、仕事中の「BGM」です。
YouTubeという、24時間体制の「パーソナルDJ」
私のワークスペースは、以前ご紹介した通り「万年こたつに古いPCのPC台」という、なんともアナログで秘密基地のような空間です。しかし、この一見不器用な空間を、一瞬にして最高にクリエイティブなオフィスへと変貌させてくれるのが、YouTubeの存在です。
一人で黙々と作業に没頭する私にとって、YouTubeはまさに24時間体制の「専属DJ」。その日の仕事内容や体調、気分に合わせて、あらゆる音の世界を提供してくれる、なくてはならない「心の友」なのです。
そんな私のコックピットで最もヘビーローテーションされているのが、ずばり「ジャズピアノ」の音色です。
なぜ、ジャズピアノなのか。理由は明快で、「言葉(歌詞)がないから」です。 人間の脳は不思議なもので、日本語でも英語でも、歌詞があるとついそちらに意識のアンテナが向いてしまい、思考がブレてしまう。その点、ジャズピアノは心地よいメロディが邪魔をせず、むしろ思考の海を深く深く潜らせてくれる感覚があります。 流れるようなコード進行や、即興的なアドリブのリズムが、頭の中でアイデアを組み立てるテンポと不思議にシンクロする――そんな心地よさを感じています。
特定のアーティストを指名するのではなく、「作業用BGM ジャズピアノ」や「カフェ BGM」と検索し、その日の直感で選ぶ、一期一会の出会いを楽しんでいます。
6畳の和室にいながら、清流のほとりへ。不思議な環境音の世界
ジャズピアノと並んで、私が時々スイッチを入れるのが「川のせせらぎと小鳥のさえずり」といった自然の環境音です。 「おじさんが仕事中に小鳥の声を?」と、少し意外に思われるかもしれませんね(笑)。
しかし、これが驚くほど集中力をブーストしてくれるのです。 自然界の音には歌詞がないのはもちろんのこと、波や風、せせらぎの音には「1/fゆらぎ」と呼ばれる不規則なリズムがあります。そのため、脳が過剰に反応せず、精神がすっと凪の状態になるのです。
ふと作業の手を止めて目を閉じれば、清流のほとりや深い森のなかに佇んでいるかのような錯覚に陥る。 「ほぼ引きこもり」で外界との接触が少ない私にとって、この音は自然や世界と繋がるための、ひとつの窓なのかもしれません。遠出をせずとも、6畳の畳の上で地球の呼吸を感じる。なんとも贅沢で、不思議な体験です。
音をコントロールすることは、自分の「機嫌」をコントロールすること
私にとってBGMは、単なる娯楽ではありません。 朝、仕事に取りかかる瞬間にジャズを流すことは、「さあ、ここからは全集中だ」と脳に切り替えを促す「起動スイッチ」になります。そして、夕方が近づき頭が疲れてきたら自然音に変えて、心身をクールダウンさせる「リセットツール」にもなる。
独りで働くということは、自分のモチベーションも機嫌も、すべて自分でコントロールしなければならないということ。心地よい音を味方につけることは、仕事のパフォーマンスだけでなく、日々の暮らしの豊かさを底上げしてくれる最高のテクニックだと確信しています。
在宅ワーカーの皆様、もし「最近どうも集中力が続かないな」と感じたら、ぜひご自身の「専属DJ」にお気に入りの音をリクエストしてみてください。世界の見え方が、少しだけ変わるかもしれません。
次回は、再び「会社設立」というテーマに戻ります。 「かつて給料泥棒だった私が、59歳で本当に『社長』になるのか?」という、私自身の複雑な胸の内を少しお話しさせてください。どうぞお楽しみに!
さて、皆さんが仕事や家事を進めるときの、お気に入りの「お供(音)」は何ですか?
