不安よりも「自由」を選んだ54歳。サラリーマンの鎖を外した、その頃の話

働き方
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」を書いている、雅栄(がえい)です。

このブログでは、私のほぼ引きこもり生活や、これまでの回り道だらけの人生について、ぽつぽつと書いています。
今回はその中でも、「なぜ私はサラリーマンを辞めたのか」という話を、もう少しだけ丁寧に振り返ってみようと思います。

私が会社を辞め、個人事業主になったのは、3年前の54歳。
人生の後半戦も後半戦、「今さら?」と首をかしげられても不思議ではない年齢です。

正直に言えば、不安は山ほどありました。
収入はどうなる?
仕事は自分で取れるのか?
社会から取り残されたりしないだろうか?

不安を書き出したら、ノート一冊分は軽く埋まったと思います。

それでも最後に私が選んだのは、不安よりも「自由」でした。

組織という名の檻の中で、息ができなくなった話

私がサラリーマン生活に限界を感じていた理由は、単純です。
とにかく、しんどかった。

自分のペースでは進められない仕事。
気を遣い続ける人間関係。
数字、数字、また数字――営業ノルマという名の見えない追いかけっこ。

気がつくと、私は毎日、浅い呼吸で生きていました。
息はしているのに、酸素が足りない。
そんな感じです。

「このまま定年まで、同じことを続けるのか?」
そう考えたとき、胸の奥がひゅっと縮みました。

一度きりの人生だ。
後悔だけはしたくない。

そう思って、私は組織という名の檻から、よろよろと外へ出る決意をしました。

そして個人事業主になった私が手に入れたのは、想像以上に大きなもの――
時間と心の自由でした。

朝起きる時間を自分で決められる。
通勤電車に押し潰されなくていい。
今日は調子が悪いから、少し休もう、と自分で言える。

この「自分で決めていい」という感覚は、思っていた以上に、心を軽くしてくれました。

「低位安定」でも、それでも自由は手放したくない

もちろん、独立はバラ色ではありません。
収入は不安定ですし、全部自分でやらなければなりません。

私の場合は、先延ばし癖という、なかなか手強い同居人とも、正面から向き合うことになりました。
業績は、胸を張れるほどではなく、いわゆる「低位安定」。

それでも――
それでも私は、あの選択を後悔していません。

会社員時代に感じていた、じわじわと心をすり減らす感覚が、今はありません。
収入が少ない月でも、夜はちゃんと眠れる。
朝、目を覚ますのが、それほど怖くない。

これは、私にとっては何物にも代えがたいことでした。

断酒で得た静かな心。
毎日の散歩や、小さな健康習慣。
YouTubeや読書に没頭する時間。

これらはすべて、「自由」という土台があってこそ、ようやく大切にできるようになったものです。

🔑 「こんな私」でも、生きているという事実

私は、独立して成功した人間ではありません。
不器用で、要領も悪く、世間の成功ストーリーにはたぶん登場しません。

それでも――
組織を離れ、自分で仕事を見つけ、自分のペースで働き、何とか今日も生きている。

それで、いいのではないかと思うようになりました。

完璧じゃなくていい。
世間の基準に、無理に合わせなくていい。

自分が息をしやすい場所で、ささやかな幸せを拾い集めながら生きていく。
54歳で選んだ自由は、私にそう教えてくれました。

このブログでは、これからも、ほぼ引きこもりの視点から見える日常や、独立後のリアルな気づきを、正直に書いていこうと思います。
派手ではありませんが、どこかで誰かの肩の力が、少し抜けたら――それだけで十分です。

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