こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」を書いている、雅栄(がえい)です。
私は一日の大半を、自宅という名の小さなシェルターで過ごしています。
外に出ないぶん、部屋の状態が、そのまま心の調子に直結してしまう。頭では分かっているのですが、どうにも私は昔から筋金入りの怠け者で、気づけば床のホコリと一緒に、気力まで積もってしまうのです。
十二日ごとの「よし、やるか」という大掃除は、なんとか続いています。
けれど、その合間に生まれる細かなホコリや髪の毛を追いかけるほどの勤勉さは、残念ながら持ち合わせていませんでした。
そんな私の家に、先日、新しい同居人がやってきました。
なぜ今さら、彼を迎える気になったのか
その正体は、ロボット掃除機です。
前から便利そうだな、とは思っていました。ただ、どこか贅沢品のような気がして、長いあいだ心の中で距離を保っていました。
けれど、ある日ふと気づいたのです。
部屋が散らかってくると、心までささくれ立ってくる。
それでも、自分で動くのは正直しんどい。
「それなら、代わりに動いてもらえばいいじゃないか」
そんな声が、どこからともなく聞こえた気がしました。
ちょうどセールという追い風も吹いていて、「自分への投資」という、いかにもそれらしい理由を掲げながら、購入ボタンを押したわけです。
機械に弱い私でも扱えそうで、家具にぶつかりにくく、予算内。
いくつもの条件をくぐり抜けてやってきた彼は、想像していたよりも、ずっと丸くて、ずっと健気でした。
まるで、小さな生き物が働いているようで
使い始めてみると、「ほぼ引きこもり」生活に、ささやかな変化が訪れました。
私が雑巾を手に、のんびりテーブルや本棚を拭いている横で、彼は文句ひとつ言わず、部屋の隅々を黙々と走り回っています。
その姿を見ていると、まるで小さなペットが、掃除機を背負って一生懸命働いているようで、つい見守ってしまうのです。
もちろん、コードに絡まったり、何かに引っかかったりして身動きが取れなくなることもあるし、完璧にホコリを消し去ってくれるわけでもありません。
でも、その少し不器用なところが、どうにも自分に似ている気がして、妙に親近感が湧いてしまいました。
買ったのは「家電」ではなく、少しの余白
この円盤型の同居人が来てから、心の中に小さな余白が生まれました。
「掃除をしなきゃ」という、あの重たい罪悪感から解放されたことは、想像以上に大きかったです。
家電は、ただ便利な道具というだけではないのかもしれません。
特に、自宅を拠点にしている人間にとって、暮らしの環境を整えることは、そのまま心の健康につながっていく。
「自己投資」と言うと少し照れくさいですが、
日々の小さな負担を、ほんの少しだけ機械に預ける。
それだけで、人生の景色は、驚くほど穏やかになるものです。
「こんな私でも、今日をちゃんと生きている」
円盤型の健気な同居人のおかげで、私の「ほぼ引きこもり」生活は、以前より少しだけ背筋の伸びたものになりました。
何でも一人で抱え込まず、頼れるものには、そっと頼ってみる。
それが、静かに日々を重ねていくための、私なりの知恵なのかもしれません。

