アラ還男が酒をやめたら、理由のない憂鬱が消えていた話

健康・習慣
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

今回は、私の生活を
――大げさではなく、しかし確実に――
変えてしまった出来事について書いてみようと思います。

それは断酒です。

拍子抜けするほど地味な話ですが、これがなかなか侮れません。

■ なぜ、今さら酒をやめたのか

会社勤めをしていた頃は、付き合いもあり、それなりに酒を飲んでいました。
個人事業主になってからも、仕事終わりに一杯。
家で飲む酒は、誰に気を使う必要もなく、それなりに気楽なものでした。

ところが、いつ頃からでしょう。

酒を飲んだ翌日が、どうにも重い。

体ではなく、気分が重いのです。
理由もなく沈み、やる気が出ず、「まあ今日はほどほどでいいか」と一日が始まってしまう。

健康診断で血圧やコレステロールを指摘されたこともありましたが、決定打はむしろこの、酒が抜けた後にやってくる、説明しづらい憂鬱でした。

「これ、年のせいだけじゃないな」

そう思った時、断酒という選択肢が、急に現実味を帯びてきました。

■ 酒をやめて起きた、いちばん大きな変化

断酒といっても、大事件が起きたわけではありません。

ある日を境に人生が劇的に好転した――などという話でもないのです。

ただ、気づいたら心の波が小さくなっていました

朝、目が覚めたときの頭の重さがない。
理由の分からない落ち込みもない。

「あれ? 今日は普通だな」

この「普通」が、実はとても貴重だったのだと、あとから分かりました。

イライラも減り、クヨクヨも減り、考え事をしても、ちゃんと着地する。
心が静かに地面に足をつけた感じ、とでも言えばいいでしょうか。

■ 体と時間も、ついでに整っていく

体の調子も、悪くありません。

数値が劇的に改善したわけではありませんが、安定しています。
睡眠の質も上がり、夜中に目が覚めることが減りました。

そしてもうひとつ。

酒に使っていた時間とお金が、そっくりそのまま残るようになりました。

YouTubeを少しゆっくり観る。
読書をする。
翌日の仕事を穏やかな気持ちで迎える。

どれも些細なことですが、積み重なると、生活全体のリズムが変わってきます。

■ 「すがすがしい」は、特別なものじゃなかった

以前、外に出ると空気がやけにすがすがしく感じる、という話を書きました。

断酒してから、その感覚が、外出時だけでなく、日常のあちこちに現れるようになりました。

朝のコーヒー。
仕事が一段落した瞬間。
何でもない夕方の静けさ。

「ああ、今日も良い1日だったな」

そう思える日が、確実に増えました。

■ 断酒は、静かな一歩

もちろん、誰にでも断酒を勧めるつもりはありません。

酒が好きで、上手につき合えている人もたくさんいます。

ただ、もし――

・酒の後に気分が落ちる
・理由のない憂鬱が続く
・このままでいいのか、ふと考える

そんなことがあるなら、一度立ち止まってみるのも悪くありません。

私の場合、断酒は人生を変える大事件ではなく、生活を少しだけ楽にしてくれた選択でした。

それだけで、今のところは十分です。

おかげで今日も、静かに一日が終わっていきます。

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