血圧160/100。「まさか私が?」アラ還の体に忍び寄る病気と、ささやかな抵抗

健康・習慣
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

アラ還――この言葉、どこか他人事のように聞こえていた時期が、私にもありました。
白髪が少し増えたくらいで、体はまだまだ大丈夫。多少の無理も効く。
そう思っていたのです。
あの日、健康診断の結果を見るまでは。

血圧160/100。「これは、さすがにヤバいだろう」

健康診断の紙を、何気なく眺めていました。
いつものように、専門用語が並んだ数字の羅列。
ところが、ある一行で、指が止まります。

血圧:160/100

「……え?」
思わず、声が漏れました。

高血圧。
テレビの健康番組では何度も聞いた言葉ですが、どこか遠い世界の話だと思っていました。
それが、まさか自分の体に、こんなにはっきりと数字で現れるとは。

「これはさすがに、ヤバいだろう」

ようやく現実を認識した瞬間でした。
この一件がきっかけで、私は高血圧や高コレステロールといった、いわゆる生活習慣病の治療を始めることになります。
ついでに、と言っては何ですが、AGA治療にも踏み出しました。
体からの「そろそろ本気で向き合いなさい」という通知が、一気に届いたような感覚でした。

今では、2ヶ月に1回、かかりつけ医に通っています。
医師には、体調のことも、不安なことも、包み隠さず話すようにしています。
自分の体のことを一番知っているのは、やはり自分ですから。

年に一度の胃カメラ、3年に一度の大腸カメラ。
正直、気が進まない検査ですが、「何もなかった」と確認できる安心感には代えられません。
アラ還になって、検査の意味が、ようやく腹落ちしてきました。

ささやかな健康習慣と、「これで足りてる?」という疑問

「で、何かすごい健康法を始めたんですか?」
そう聞かれたら、私は少し困ってしまいます。

正直に言えば、特別ストイックなことは、何もしていません。

・断酒
・16~18時間のプチ断食
・毎日の散歩

このくらいです。

断酒は、思っていた以上に心と体を軽くしてくれました。
断食といっても、無理のない範囲。
散歩は、ほぼ引きこもり生活における、唯一と言っていい運動です。

それに加えて、整腸剤やローヤルゼリーも毎日飲んでいます。
「なぜ始めたのか?」と聞かれると、実ははっきり覚えていません。
でも、“体の中で何か良いことをしてくれているはず”という、ささやかな期待だけで続けています。

ただ、ふと考えることがあります。

「……これだけで、本当に大丈夫なんだろうか?」

もっと運動すべき?
食事管理を徹底すべき?
そんな声が、頭の片隅で小さく鳴り続けています。

加齢は、夜中にもやってくる

健康と向き合う中で、もう一つ実感していることがあります。
それは、加齢は、こちらの都合などお構いなしにやってくるという事実です。

断酒のおかげで、眠りは深くなったはずなのに――
なぜか、夜中にトイレで目が覚める回数が増えました。

「若い頃は、朝まで一度も起きなかったのになあ」

そう思いながら、静かな廊下を歩く夜中の数分。
これもまた、アラ還という年齢がくれた、現実の一コマなのでしょう。

目に見える変化も、見えにくい変化も。
否定せず、「ああ、そういう時期なんだな」と受け止める。
それもまた、健康管理の一部なのだと、最近は思うようになりました。

🔑 完璧じゃなくていい。できることを、今日も

私の健康管理は、決して模範的ではありません。
むしろ、ゆるくて、頼りない部類でしょう。

それでも、
・自分の体に関心を持つこと
・医師に正直でいること
・できる範囲のことを、続けること

この三つだけは、手放さないようにしています。

アラ還世代にとって、健康不安は避けられないテーマです。
でも、完璧を目指さなくてもいい。
ささやかな抵抗を、今日も一つ積み重ねる。
それで十分なのだと思います。

「こんな私でも、何とか今日も生きている。」

毎朝の血圧測定値に一喜一憂しながら、
私は今日も、自分なりのペースで、体と付き合っています。

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