人生の出口は、まだ少し先にある――アラ還男の“荷ほどき”日記

ライフプラン・終活
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こんにちは。
「アラ還個人事業主のほぼ引きこもり日記」の雅栄(がえい)です。

最近、私の部屋に新しい同居人が現れました。

その名は――「終活」。

なんとも仰々しい響きです。
まるで人生の最終回の台本を、急に手渡されたような気分になります。

けれど実のところ、暗い気持ちはあまりありません。
むしろ、「その日が来ても、できれば笑っていたい」という、未来の自分への小さな伝言のようなものです。

■ 出口を意識した日のこと

「人生はいつ終わるか分からない」

そんな当たり前のことを、本気で思い知らされたのは、あの東日本大震災でした。

あの日以来、時折ふいに考えます。
もし今日で幕が下りるとしたら、この部屋はどうなるのだろう、と。

本棚の山。
引き出しの奥の古い手紙。
なぜか捨てられない領収書の束。

そして、パソコンの中の、見られると少し困る下書きファイル。

「さて、この荷物たちは、どうするのだろう」

そう考えると、部屋が急に“倉庫”に見えてきます。

■ ガラクタは、人生の証拠品

まだ具体的な準備を始めたわけではありません。
いわば構想段階。口だけ終活です。

それでも、少しずつ整理をしようと思い始めました。

モノを減らすというのは、単なる片付けではありません。
若いころの衝動買い。
勢いで始めて三日で終わった趣味。
あの頃は本気だった夢。

それらを一つずつ手に取り、「ありがとう」と言って手放す。
そんな作業です。

案外、胸がきゅっとなります。

けれど、不思議と悪い気分ではありません。
過去の自分と握手しているような気がするからです。

■ デジタルという迷宮

さらに厄介なのが、デジタルの世界です。

パスワード。
投資信託。
株式口座。
クラウドの奥に眠るデータ。

独身の身としては、弟や妹に「最後まで兄は謎だった」と言われないよう、道筋くらいは示しておきたいところです。

最近は「終活を教える講師」なるものもあると知りました。
自分の準備をしながら、もし誰かの役に立てるなら――それはなかなか悪くない余生です。

もっとも、まだ妄想の段階ですが。

■ 終活は、今日の生き方のこと

出口を意識すると、不思議なことが起きます。

「では、今日はどう生きるのか」という問いが、自然に浮かんでくるのです。

遠いゴールを思い描くと、今日の一歩がやけに愛おしくなる。

私はどこかで、生まれ変わりというものを信じています。
今世で背負った心の荷物を少し軽くして、次の旅へ向かえたらいい。

だからこそ、学びたいことは学び、会いたい人には会い、書きたいことは書いておきたいのです。

🔑 荷ほどきは、前向きな作業

終活という言葉は、どこか物悲しい。

けれど私にとっては、人生を軽やかにするための準備です。

荷物をまとめる。
余計なものを手放す。
大事なものだけを残す。

それはきっと、「終わりの作業」ではなく、「これからを整える作業」なのだと思います。

「こんな私でも、何とか今日も生きている。」

出口を少しだけ意識することで、窓の外の景色が、前より鮮やかに見えます。

さて。
今日はまず、机の引き出しひとつ分だけ、荷ほどきをしてみようと思います。

人生の最終回は、まだ少し先のはずですから。

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